[資料 No.13]

文献解説表

標題

MEN’S COOLヨーグルトの開発とシャンピニオンエキス添加による消臭効果


著者

小林由佳、小林麻依


掲載

FOOD STYLE 21,11(5),2007


要旨

シャンピニオンエキスを添加したヨーグルトと、添加していないヨーグルトについて、口臭成分メチルメルカプタンに対する消臭効果をガスクロマトグラフィーを用い比較確認した。その結果、シャンピニオンエキスを添加していないヨーグルトにおいては、メチルメルカプタン濃度が時間の経過とともに減少傾向を示したが、60分後でも検出された。一方、シャンピニオンエキス添加ヨーグルトでは、30分後または45分後にはメチルメルカプタン濃度がゼロとなり検出されなくなった。シャンピニオンエキスを添加したヨーグルトは、口臭成分に対して優れた消臭効果を示した。本品は、口臭予防に対して、有効であることが推察された。


目的

シャンピニオンエキスを添加したヨーグルトの消臭効果を確認する。


具体的手法

八ヶ岳乳業(株)製「MEN’S COOLヨーグルト」のヨーグルト生地の2,4,8倍希釈液それぞれにシャンピニオンエキス0.5%を添加および無添加の試料と蒸留水を各20g容器に取り、メチルメルカプタンを初期濃度6ppmになるように入れ、容器中のメチルメルカプタン濃度の経時変化をガスクロマトグラフィーで測定した。


結果の要約

対象摂取量・期間結果
<試験品>
・シャンピニオン添加ヨーグルト2倍希釈液
・シャンピニオン添加ヨーグルト4倍希釈液
・シャンピニオン添加ヨーグルト8倍希釈液
<コントロール>
・ヨーグルト2倍希釈液
・ヨーグルト4倍希釈液
・ヨーグルト8倍希釈液・蒸留水
各試料20gにメチルメルカプタンを初期濃度が6ppmになるように入れ、3,15,30,45,60分後の濃度変化を測定コントロールのヨーグルトおよび蒸留水では、経時的にメチルメルカプタン濃度の減少傾向が示されたが、60分後でも検出された。
一方、試験品のシャンピニオンエキス添加ヨーグルトでは、4倍希釈液と8倍希釈液で30分後にメチルメルカプタン濃度はゼロになり、45分後には2倍希釈液もゼロになった。

対象

<試験品>
・シャンピニオン添加ヨーグルト2倍希釈液
・シャンピニオン添加ヨーグルト4倍希釈液
・シャンピニオン添加ヨーグルト8倍希釈液
<コントロール>
・ヨーグルト2倍希釈液
・ヨーグルト4倍希釈液
・ヨーグルト8倍希釈液・蒸留水

摂取量・期間

各試料20gにメチルメルカプタンを初期濃度が6ppmになるように入れ、3,15,30,45,60分後の濃度変化を測定

結果

コントロールのヨーグルトおよび蒸留水では、経時的にメチルメルカプタン濃度の減少傾向が示されたが、60分後でも検出された。
一方、試験品のシャンピニオンエキス添加ヨーグルトでは、4倍希釈液と8倍希釈液で30分後にメチルメルカプタン濃度はゼロになり、45分後には2倍希釈液もゼロになった。


まとめ

シャンピニオンエキスを添加したヨーグルトは、口臭成分のメチルメルカプタンに対して優れた消臭効果を示し、口臭予防に対して、有効であることが推察された。