[資料 No.5]

文献解説表

標題

成人女性の体重および体脂肪に及ぼすキノコキトサンの影響


著者

中村 泰子、菰田 麻紀子、大岡 淑恵、山田 幸子、岡崎 彩子、黒田 陽子


掲載

FOOD Style 21, 10(3), 29-33, 2006


要旨

成人女性11名を対象として、食事内容や運動量を日常生活と同じように維持した状態で、1日当たりキノコキトサン300mgを8週間摂取し、体重、BMI、体脂肪率、体脂肪量のキノコキトサン摂取による影響を調べた。
その結果、エネルギー摂取量に有意な変化は認められなかったが、試験開始時と比較して摂取8週目で、体重、BMI、体脂肪率および体脂肪量が有意に減少した。減少の分布を見ると、体重では4kg減少が9%、1~2kgの減少が37%で、対象者の73%に0.5kg以上の減少が認められ、体脂肪量では2~8kg減少が37%、1~2kgの減少が18%で、対象者の72%に0.5kg以上の減少が認められた。
また、キノコキトサンによるダイエットでは、健康維持に必要な栄養素を年齢、性別に合わせて摂ることが基本になっており、キノコキトサンを食事といっしょに日常的に摂る方法は、健康的なダイエットと考えられた。


目的

キノコキトサンを摂取させ、体重および体脂肪量に及ぼす影響を調べる。


具体的手法

•  女性11名を対象に、キノコキトサン150mgを配合した分包を昼食時および夕食時に1包ずつ(1日2回)、そのまままたは水とともに8週間連続で摂取させた。
•  摂取期間中、摂取開始前のカロリー摂取と運動量を維持した状態で試験が行われた。
•  統計解析は、週ごとに対応のあるt検定を行い、危険率5%未満のときに有意差があるとした。


結果の要約

対象例数摂取量・期間結果
20~30代の女性11名○摂取量
キノコキトサン300mg相当(150mg配合した分包を1日2包)

○摂取期間
8週間
○体重
試験終了時には、摂取開始時と比較して平均1.03kg有意に減少した。また、減少の分布を見ると、4kg減少が9%、1~2kgの減少が37%で、対象者の73%に0.5kg以上の減少が認められた。

○BMI
試験終了時には、摂取開始時と比較して平均0.40kg/m2有意に減少した。

○体脂肪率
試験終了時には、摂取開始時と比較して平均2.49%有意に減少した。

○体脂肪量
試験終了時には、摂取開始時と比較して平均1.85kg有意に減少した。また、減少の分布を見ると、2~8kg減少が37%、1~2kgの減少が18%で、対象者の72%に0.5kg以上の減少が認められた。

対象

20~30代の女性

例数

11名

摂取量・期間

○摂取量
キノコキトサン300mg相当(150mg配合した分包を1日2包)
○摂取期間
8週間

結果

○体重
試験終了時には、摂取開始時と比較して平均1.03kg有意に減少した。また、減少の分布を見ると、4kg減少が9%、1~2kgの減少が37%で、対象者の73%に0.5kg以上の減少が認められた。

○BMI
試験終了時には、摂取開始時と比較して平均0.40kg/m2有意に減少した。

○体脂肪率
試験終了時には、摂取開始時と比較して平均2.49%有意に減少した。

○体脂肪量
試験終了時には、摂取開始時と比較して平均1.85kg有意に減少した。また、減少の分布を見ると、2~8kg減少が37%、1~2kgの減少が18%で、対象者の72%に0.5kg以上の減少が認められた。


まとめ

食事内容や運動量を日常生活と同じように維持した状態で、対象者が1日当たりキノコキトサン300mgを8週間摂取後、体重、BMI、体脂肪率、体脂肪量の平均で有意な減少が見られた。また、各個人ごとの検討では、体脂肪率の高い対象者において体脂肪量の減少が顕著であった。
キノコキトサンによるダイエットでは、健康維持に必要な栄養素を年齢、性別に合わせて摂ることが基本になっており、キノコキトサンを食事といっしょに日常的に摂る方法は、健康的なダイエットと考えられる。