[資料 No.1]
文献解説表
標題
高齢者にふさわしい医療を問う― チームで行う個別ケア ―
著者
1.山本 幸子、河西 優子、明城 艶子
2.池田 直子、熊谷 頼佳、他スタッフ一同
掲載
第4回介護力強化病院全国研究会抄録集
要旨
1.便臭防止に健康食品を用いた試み-便臭が軽減することによる患者・職員への影響-弄便や所かまわず排便する等の問題行動が日常的に発生している状況の重度痴呆病棟で、患者の不快感や介護者の苦痛が大きな問題となっている。そこで便臭をなくす健康食品を摂取することによって患者や介護者にどう影響するか、調査を行った。その結果、明らかな脱臭効果が得られ、工夫次第で便臭はかなり軽減でき、排泄介助をしやすくすることが可能であることが示された。
2.要介護老人の便臭軽減の工夫について要介護老人では、下痢よりも便秘が多く見られ、下剤の投与を検討されることが多い。毎日規則正しい排便があり、且つ臭いも軽減していれば、患者はもちろん介護者にとっても喜ばしい。そこで、患者の健康を損ねることなく、介護者の負担を軽減する方法について検討を行った。その結果、シャンピニオン抽出エキス入りの濃厚流動食の投与により便臭軽減効果と便通改善が認められた。
目的
1.便臭をなくす健康食品を摂取することによってどの程度便臭を軽減できるかを知り、またその結果が患者や介護者にどう影響するか、調査を行った。
2.患者の健康を損ねることなく便通を改善し、且つ大便の悪臭の原因である腸内腐敗細菌を減らせるか調査し、介護者の負担を軽減する方法について検討を行った。
具体的手法
1.職員を対象にアンケート形式で調査し、健康食品摂取前と摂取後の臭いの程度を比較する。
結果の要約
まとめ
1.職員は大便に対して汚いという意識よりも、臭いに対して不快感をもっていることが分かった。また、健康食品を摂取することによって、明らかな脱臭効果が得られ、工夫次第で便臭はかなり軽減でき、排泄介助もしやすくすることが可能である。
2.シャンピニオン抽出エキス入りの濃厚流動食を投与することによって、便臭軽減効果と便通改善が見られることがわかった。