[資料 No.13]
文献解説表
標題
キノコキトサンの摂取による体重および体脂肪の影響に関する用量設定試験(ブラインド試験)
著者
新貝香菜子、荻野ちひろ、矢口勝久
掲載
食品と開発, 43(7), 74-76(2008)
要旨
先行のキノコキトサン(キトグルカンRSK2)の用量設定試験において、最適用量は400mg/日であることが明らかになったが、低用量200mg/日の群でも体重、BMIおよび内臓脂肪の減少が認められたため、本試験ではさらに用量を下げた100mg/日による試験を行い、キノコキトサン(キトグルカンRSK2)の体重および体脂肪に影響を与える適切な用量を検索した。
本試験は、前観察期間1週間、摂取期間2ヶ月を設定して、プラセボ対照一重盲検法で行った。試験食としてキノコキトサン100mg/日含有サプリメントおよびプラセボを用い、1日1回1包(2g)を摂取した。
その結果、検査項目とした体重、BMI、体脂肪率、体脂肪量、ウエスト周囲径および摂取カロリーの全てにおいて変化が認められなかった。
これらより、日本人男女のキノコキトサン(キトグルカンRSK2)の適切な推奨量は1日当たり400mg/日であると考えられた。
目的
先行のキノコキトサン用量設定試験においては400mg/日が最適用量と考えられたが、低用量200mg/日でも効果が認められたため、さらに用量を下げた100mg/日による試験を行い適切な用量を検索する。
具体的手法
• 試験食を1日1包(2g)ずつ2ヶ月間摂取させた。
• 体重、BMI、体脂肪率、体脂肪量、ウエスト周囲径および摂取カロリーを検査項目とした。
• 摂取カロリーについては、毎日の食事・間食の内容を記録させ、管理栄養士が解析した。
• 試験期間中のカロリー制限は行わず、試験開始前の日常生活を維持するよう指導した。
結果の要約
まとめ
先行のキノコキトサン(キトグルカンRSK2)の用量設定試験において、最適用量は1日の摂取量が400mgであることが明らかになったが、低用量200mg/日の群でも体重、BMIおよび内臓脂肪の減少が認められたため、本試験ではさらに用量を下げた100mg/日による試験を行い、キノコキトサン(キトグルカンRSK2)の体重および体脂肪に影響を与える適切な用量を検索した。
その結果、キノコキトサン(キトグルカンRSK2)100mg/日を用いた用量設定試験において、体重および体脂肪に対しての影響は認められなかったことから、日本人男女のキノコキトサン(キトグルカンRSK2)の適切な推奨量は1日当たり400mgであると考えられた。