[資料 No.18]

文献解説表

標題

シャンピニオンエキスの腸内環境試験結果


著者

谷口 治、田仲 麻里


掲載

社内資料


要旨

シャンピニオンエキスの腸内環境改善効果を検討するため、シャンピニオンエキス500mg及び1500mg摂取時の便性、糞便中のアンモニア、メルカプタン、メチルアミン及び硫化水素濃度のデータを使用して、ベースラインに対する各期間の数値を対応のあるt検定を使用して統計処理を行った。

その結果、便性では500mgの摂取で効果が有意に見られ、1500mgの摂取でより効果の有意性が大きくなった。糞便中のアンモニア、メルカプタン、メチルアミン及び硫化水素では日量500mg及び1500mgの摂取により摂取1週及び2週で有意に減少した。


目的

シャンピニオンエキスの腸内環境の改善効果について便性、及び糞便中のアンモニア、メルカプタン、メチルアミン、硫化水素濃度より検討する。


具体的手法

便性:糞便の形状変化を普通(1)、有形(2)、泥状(3)、および水様(4)のスケールで計数化したものを対応のあるt検定を使用してベースラインに対する各期間の形状変化の統計解析を行った。
糞便中アンモニア、メルカプタン、メチルアミンおよび硫化水素:糞便中の臭気濃度をガス検知管を用いて測定し、各期間の平均濃度を対応のあるt検定を使用してベースラインに対する各期間の平均濃度の統計解析を行った。


結果の要約

対象例数摂取量・期間結果
便性及び糞中アンモニア、メルカプタン、メチルアミン及び硫化水素の濃度のデータ 9例シャンピニオンエキス
500mg/日:2週間
1500mg/日:2週間
便性ではシャンピニオンエキスの効果の有意性は日量500mgの摂取で1週間目から見られ、1500mgに増量することにより効果の有意性は大きくなった。糞中臭気ガス濃度では日量500mgと1500mgの摂取はベースラインと比較して有意に減少させた。また、摂取後2週目では全臭気に対して摂取の持続効果が認められた。

対象

便性及び糞中アンモニア、メルカプタン、メチルアミン及び硫化水素の濃度のデータ

例数

9例

摂取量・期間

シャンピニオンエキス
500mg/日:2週間
1500mg/日:2週間

結果

便性ではシャンピニオンエキスの効果の有意性は日量500mgの摂取で1週間目から見られ、1500mgに増量することにより効果の有意性は大きくなった。糞中臭気ガス濃度では日量500mgと1500mgの摂取はベースラインと比較して有意に減少させた。また、摂取後2週目では全臭気に対して摂取の持続効果が認められた。


まとめ

シャンピニオンエキスの摂取は便性改善効果が有意に増加した。また、その効果は500mgより1500mgの摂取の方が大きかった。
糞便中のアンモニア、メルカプタン、メチルアミン及び硫化水素では日量500mg及び1500mgの摂取により摂取1週及び2週で有意に減少した。また、シャンピニオンエキスの持続効果は共に摂取後2週でも認められたが、1500mg摂取の方が持続効果が大きかった。