[資料 No.5]

文献解説表

標題

オストメイトに対する消臭機能性食品「シュークリーン」(シャンピニオンエキス含有商品)の効果―アンケート調査による検討―


著者

遠藤俊吾、小川健治、加藤博之、高橋直樹、竹内豊、大澤忍


掲載

第13回日本ストーマリハビリーテーション学会発表要旨


要旨

オストメイトにおける臭気対策は未だ不十分で、それがストレスとなる場合も少なくない。そこで、直腸癌術後患者で、外来ケア中のストーマ保有者に消臭機能性食品「シュークリーン」を1日1回5錠毎夕食後に30日間連日の内服とし、その効果をアンケート調査により検討した。その結果、便臭について消臭効果が認められ内服による副作用もなかったことから、オストメイトにおける臭気対策にシャンピニオンエキスを有効成分とする消臭機能性食品「シュークリーン」は有用であることが示唆された。


目的

シャンピニオンエキスを有効成分とする消臭機能性食品「シュークリーン」をオストメイトに内服してもらい、その便臭、便性、胃腸症状および便中ガス、血中ガスに与える影響や副作用について、アンケート調査により検討する。


具体的手法

・「シュークリーン」を1日1回5錠毎夕食後に30日間連日で内服させた。
・便臭、便性、胃腸症状、副作用などの項目についてのアンケート調査を行なった。
・患者本人が北川式ガス検知管を使用して、便中アンモニア値、メチルメルカプタン値を測定した。
・内服開始時および終了時に血中アンモニア値を測定した。


結果の要約

対象例数摂取量・期間結果
直腸および結腸癌患者で人工肛門保有者50~77歳
(平均63.4歳) 
男性:7例

女性:2例

合計:9例
摂取量:1日1回5錠

期 間:30日間
・便臭について、30日間の内服終了時で9例中7例で「あまり臭わない、ほとんど臭わない」とアンケートに回答した。
・内服終了7日後まで効果が持続するとの成績が得られた。
・便性や胃腸症状に対する影響はみられなかった。
・副作用は認められなかった。
・血中アンモニア値は、6例の平均値で開始前の46μg/dlから終了時には28μg/dlに低下した。

対象

直腸および結腸癌患者で人工肛門保有者50~77歳
(平均63.4歳)

例数

男性:7例
女性:2例
合計:9例

摂取量・期間

摂取量:1日1回5錠
期間:30日間

結果

・便臭について、30日間の内服終了時で9例中7例で「あまり臭わない、ほとんど臭わない」とアンケートに回答した。
・内服終了7日後まで効果が持続するとの成績が得られた。
・便性や胃腸症状に対する影響はみられなかった。
・副作用は認められなかった。
・血中アンモニア値は、6例の平均値で開始前の46μg/dlから終了時には28μg/dlに低下した。


まとめ

シャンピニオンエキスを有効成分とする消臭機能性食品の内服は、副作用もなく、オストメイトにおける臭気対策に有用と考えられる。